君が居る場所
+27.別れのとき+
朝になり、俺たちは正式な穿界門の前に立っていた。
「・・・・・・・また、来ちゃったな・・・」
この瞬間が、一番苦しい。
「・・・・。」
後ろから声をかけられて、俺は一瞬息を呑んだ。
「・・・・・・・なんだよ、冬獅郎!暗い声出して!!」
不安も寂しさも全部押し隠して、笑顔で振り返った。
「一生会えないわけじゃねーし、俺、これからはちょくちょく顔出そうかと思ってるんだ。いわゆる里帰りってやつ?」
俺がそう言うと、冬獅郎の眉間にしわが寄った。
「だから・・・・・・」
不覚にも声が震えてしまった。
「だから!また会える。会いに来るから。」
くるっと背を向ける。
一護たちが駆け出すのと同時に俺も駆け出した。
背後で、冬獅郎が俺の名を呼ぶ声が聞こえた。
もう、振り返らない。
頬に流れるものを隠すため、振り返ることは出来なかった。
* * * * * * * * * *
浮竹さんに死神代行戦闘許可証と言うものを貰い、ルキアと挨拶を交わす。
ふとの方を見ると、冬獅郎と何やら話をしていた。
何を話しているのか気になるけれど、出発のときが迫り、俺たちは一斉に穿界門へ飛び込んだ。
一瞬、視界に映ったの顔が泣いているように見えた。
結局、正式なルートを通れなかった俺たちは、何とか現世に戻り、迎えに来た浦原さんたちにそれぞれの家まで送ってもらった。
は何か用事があるとかで、浦原さんについていったため、冬獅郎と何があったのか聞けなかった。
To be continued...
+memo+
いつになく短いです・・・・。
何か思いついたら付け足します。