君が居る場所
+01.始まり+
クラスメートの
と共に、帰宅すると、クソ親父に蹴られ、喧嘩になった。
しばらくやりあった後、親父の相手をするのも疲れたなと思い、自分の部屋に行く。
「あー、うまかった。」
俺の隣には、満足そうに笑うがいる。
「よかったな。」
「おう。一護も食えばよかったのに。」
「クソ親父が邪魔するからだろ・・・」
部屋のドアを開け、ふと視界の端に見慣れないものが映った。
「・・・?黒揚羽・・・?」
どこから入ってきたのだろうと思ったら、壁から見知らぬ女が入ってきた。
「近い・・・!」
そして、女がそう言った。
「近い・・・!じゃ、あるかボケェ!!」
俺は思わず女を蹴りとばした。
「一護・・・相手は女の子だぞ・・・」
が呆然と、だけど、真剣な表情でそう呟いていた。
「き・・・貴様ら・・・私の姿が見えるのか・・・?ていうか今蹴り・・・」
床に這い蹲った女が呆然と言った。
そこへ突然親父が飛び込んできて、いきなり俺を蹴りやがった。
女が入り込んでいることを訴えたが、親父には女の姿は見えなかった。
「無駄だ」
女が言う。
「常人に私の姿を見ることなどできん。私は――――・・・“死神”だ。」
そして、尸魂界から来たのだと言った。
信じられるものかと言うと、女が
「縛道の一!塞!!」
そう叫び、俺の体が動かなくなった。
「フフ・・・動けまい!こいつは「鬼道」といってな、死神にしか使えぬ高尚な呪術だ!」
と女が俺を足蹴にして言う。
そして、俺に憑いていた霊を尸魂界とかいうところに送った。
「・・・・いいか、この世には2種類の魂魄がある。」
女が説明を始め、虚とかいうのが近くにいると聞いた時、不意にが動いた。
「・・・?」
は部屋の外をじっと見据えていた。
そして、
「ウオオオオオンッ」
突然、聞き慣れない声が聞こえた。
「おい!おい死神っ!!」
女に今の声のことを聞いてみたが、女には聞こえていなかったようだ。
「ゴァオオオオオンッ」
もう一度聞こえ、女が振り返った。
そして、遊子の声がしたと同時に女とが走り出した。
「解けよこの術!!早く!!」
必死の思いで叫ぶも、女はそれを拒み、ドアを開け、何故か一瞬、躊躇していた。
はそのまま階段を下りていく。
その直後、頭から血を流した夏梨が親父たちが何かに襲われたと言った。
俺は無理やり術を解いて、バットを掴み階下へ降りた。
大きな穴が開いた壁の向こうに、見慣れない怪物がいた。
が建物の陰に隠れているのが見える。
「こいつが・・・」
虚とか言う奴なのか。
不安そうに俺を見ると目が合った。
を危険な目に遭わせたくなくて、遊子を助けたくて、俺はバットを握り締めて、虚に殴りかかった。
しかし、大して効き目がなく、弾かれた。
横から死神の女が斬りかかり、遊子が解放される。
「・・・恐らく奴の狙いは―――――貴様だ。」
女が俺を見て言った。
遊子たちが死に掛かっているのは、俺の所為だということを知る。
「いい加減に、しやがれ!!」
俺は虚に向かって怒鳴った。
すると、虚が俺に飛び掛ってきて、俺を庇った女が虚に噛み付かれた。
そして、俺が死神になれば、みんなを助けられると言った。
「・・・・・おにいちゃん・・・・・・・早く逃げて・・・・・」
気を失っている遊子が寝言を言った。
夏梨や遊子が俺のことばかり心配しているのに、俺が自分のことでビビっていてはいけない。
そう思って、俺は女の話に乗ることにした。
女は朽木ルキアと名乗り、俺に刀を突き立てた。
「ウチの連中に手ェ上げた罪を思い知れサカナ面!!」
死神の力を手に入れた俺は、虚を斬り付けた。
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+memo+
主人公との絡みが少なくてすみません。