君が居る場所
+02.転入生+
「!あんた昨日、一護の家泊まりに行ったんでしょ?一護はどうしたのよ?」
休み時間、3限目の現国で使うらしい資料を教室まで運んでくると、窓際にいたたつきによばれた。
「あー・・・なんか、朝起きたら大変なことになってたんだよな・・・・」
俺は資料を教卓の上に置き、たつきの元へ向かいながら答えた。
「大変なこと?何よ、それ?」
「えーっと・・・」
俺が言いあぐねていると、
「なんか夜中にトラックに突っ込まれたって言ってたよ」
今朝、黒崎家に寄っていった水色がそう言った。
「じゃあ何?あいつケガしたの!?それとも死ん・・・」
「でねえよ」
たつきの言葉を引き継いで言ったのは一護だった。
「黒崎くん!」
織姫が嬉しそうな声を上げた。
「家の修理終わったのか?」
「ああ、何とかな・・・」
渋い顔で返事をしながら席に着こうと椅子を引く一護。
「俺が手伝えばもっと早く終わったのに。」
水色の机に座って俺が言うと、
「・・・いや、お前がいなくてホンット良かったよ。」
一護はものすごく嫌そうな顔をして言った。
「ガーン!!何で!?」
俺は水色の頭にしがみついて、聞き返した。
「・・・・穴があいたところをさらに破壊したのは何処のどいつだ?」
一護はこめかみをひくつかせながら静かにそう言った。
「あー・・・、不器用だもんねぇ・・・」
たつきが苦笑して俺を見た。
「・・・あなたが黒崎くん?」
一護の隣の席に座っていた朽木さんが一護に声をかけた。
彼女は、今日このクラスに転校してきたばかりだ。
「彼女、今日から来た朽木さん。」
水色が一護に彼女を紹介すると、一護は朽木さんを連れて教室を出て行った。
「・・・・・どうしたんだろ?黒崎くん。」
「「「さあ?」」」
織姫の言葉に、俺と水色とたつきは顔を見合わせて首をかしげた。
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+memo+
名前変換少なくてすみません・・・