君が居る場所



+14.旅立ちの時+



“これからすぐに(浦原)商店前に集合
P.S. 今、これを見て「ダイイングメッセージみたい」とか ありきたりな事を思った人はツッコミの才能がないです。”


俺の部屋を散々たる状態にしたあのメッセージには腹が立つが、すぐに向かわなければならないからと自分に言い聞かせて家を出た。
家を出るのと同時に、親父が出てきて、母さんからもらったお守りとかいうものを借りた。
そして、浦原商店に向かう途中、井上に会って、浦原商店の前には既にチャドがいた。


「・・・そういや石田は?あいつも来るって聞いてたんだけど・・・」


「あ・・・石田くんならきっともう少し・・・」


「・・・あいつなら来ない」


「茶渡くん!」


「いいんだ井上・・・石田は・・・あいつは来ない方がいいのかもしれない。」


チャドがそう言っていると、


「・・・誰が来ないって?」


変な格好をした石田が現れた。


「お―――っ全員揃ってるっスね。結構結構。」


浦原さんが現れて、店の扉を開け、俺が勉強会を行なった地下のあの空間に連れて行かれた。
そして、俺は死神化し、穿界門という、尸魂界と現世を繋ぐ門の説明を聞いた。
その時、


「悪ぃ!!遅れた!!」


聞き覚えのある声がして、俺たちは全員振り返った。


!?」


突如現れたに俺は驚いた。


「あ、くん!待ってたよ〜!」


しかし、井上とチャドと石田は平然とを迎えている。


「・・・・お前らはが来ること、知ってたのか?」


「うん。だって、くん、私と茶渡くんと一緒に夜一さんのレッスン受けてたんだよ。黒崎くんの力になりたい・って。」


井上がそう答え、俺は再びを見た。
これからどんな危険が待ちうけているかは分からないが、を危険な目に遭わせたくない・・・。
もし、に危険が及ぶようであれば、俺は必ずを助けようと思う。


「さて。全員揃ったところで行きましょうか。開くと同時に駆け込んでくださいね。」


浦原さんがそう言って、穿界門を開け、俺たちは一斉に中へ駆け込んだ。
断界に入り、俺達は必死で走った。
多少のアクシデントはあったものの、俺たちは全員、無傷で尸魂界に入ることが出来た。





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+memo+

尸魂界編の始まりです。