君が居る場所



+23.一時休戦+



冬獅郎が気を失ったことを確認し、俺はすぐに双きょくの丘へ移動した。
俺が双きょくの丘へ到着したときにはすでに朽木の体から崩玉は奪われていた。


「チッ・・・遅かったか・・・」


市丸が藍染に言われて朽木を殺そうとしている。


「射殺せ『神鎗』」


「・・・・・・奏でろ、『』!!」


瞬歩で市丸に近づき、神鎗の刃を弾く。
しかし、一歩足りず、その刃先は朽木を抱えた白哉に刺さってしまった。


「すまん、白哉!!ちょっと出遅れた!」


「・・・・いや、気にするな・・・ッ」


そう言って白哉は崩れ落ちた。


「・・・・・・・・・・・・!?」


一護が呆然と俺の名を呟く。
俺は市丸の動きを封じるために神鎗を持つ手を掴み、市丸の腹部にの刃を宛てた。
その直後、嵬蜿と斷蔵丸、比鉅入道が現れ、ジ丹坊と空鶴が援護に現れた。


「ひゃあ、派手やなァ・・・」


「動かないで」


市丸の背後に松本が現れ、松本は市丸の首筋に刀を突きつけた。
そして、他の隊長や副隊長も姿を現した。


「・・・・終わりじゃ、藍染」


夜一がそう言った、その時、藍染が薄ら笑いを浮かべた。
そして・・・


「!?離れろ、松本!!」


異変を感じた俺は松本の腕を掴んで市丸から飛び退いた。
と同時に、ひび割れた空から光の筋が現れ、藍染と東仙、市丸のそれぞれを囲んだ。


「何なのよ、あれ・・・」


「『反膜』、だ・・・大虚が仲間を助けるときに使うんだ・・・。」


「・・・・さいなら、乱菊。ご免な」


市丸は最後に松本を見てそう呟いた。


「・・・・・・これからは、私が天に立つ」


宙に浮いた藍染は俺達全員を見下ろして、そう言った。





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+memo+

とりあえず戦いは終わり?